現在の日本の大学は大学発祥の地ヨーロッパに比べれば5倍ぐらい多いようです。大学生も多すぎます。誰でも入れるようになった日本の大学は、社会の期待に応じて変わらなければならず、そのための講習です。
しかし、例えば、調理師を養成する専門学校は調理師になりたい人を入学させるのであって、入った学生が「IT技術を学びたい」と期待しているからと言ってそれに対応することは無いでしょう。
大学も必要としている能力に達し、学ぶ意欲のある学生のみをしっかり選んで入学させれば、大学が変わる必要は無いと思うのですが。現状で、そんなことをすれば、学生が減って教職員が余って職を失うから無理なんでしょう。本質的にはその方が重要なことのように思われます。
FD講習会で聞いたこと。
- 大学教員は権力者(単位や学位を授ける権利)であることを認識せよ。→説明責任がある。
- 社会が大学に期待している教育研究成果は、アウトプットではなくアウトカムである。
→ 学生に何をやったかではなく、学生が何を身につけたか。 - 大学評価は、自己評価が基本である。(部外者は細かいことを評価できない)
→ 自己評価をフィードバックして改善する(PDCA)システムが機能しているかどうかを認証機関が認証するように変えるべき。 - アカデミック・ポートフォリオが効果的(個人レベルでの自己点検・評価)
→ 学生は自分が学んできた過程、教員の評価を全てまとめて記録として持っておく。
→ 教員も教育・研究活動記録を常に記録して自己点検する。 - 教育プログラムの構築
→多様性に応じたプログラム(課程)の学部を超えた連携による構築。
→”カリキュラム”とは、国が作ったモノで、”プログラム”は大学による自主製作
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