2009年8月24日月曜日

授業準備のコツ ~ プロジェクター利用 1

今年、文系向け「物理学概論」という授業を行うにあたり、毎回全てPowerPointを利用して授業内容を準備して行うことを初めて試みた。その経験から学んだコツを列記しておこうと思う。

*スライドの枚数は18枚~24枚ぐらい(90分授業)。

内容にも依るが18枚なら早めに終われる。

*授業の最初に、配布資料用に縮小印刷したものを配る

1枚に6つのスライドを印刷すれば、両面印刷で2枚で済む。

*最初に、疑問を提示する

この答えがその日の授業を聞くと分かる様になれば興味が沸くかも。

2009年8月17日月曜日

学生にとって大学は何をするところか

この疑問にたいして、大学院を出てから自分で考えた答えは、
「学び方を学ぶ場だ」
でした。(正直、自分が学生のときは大したことを教えてもらった気はしない)
これはずいぶん昔から言われているようです。以下に、有名な梅棹忠夫の「知的生産の技術」から引用します。
全てを教えるのが教育ではない、とは思うが、それは少数の優秀な学生を育てれば良い時代にしか通用しなかったと言うことか。

「知的生産の技術」 梅棹忠夫・著 (岩波新書 1969年)より
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「大学は学問をおしえるところではない。学問のしかたをおしえるところだ」ということがいわれる。
しかし、じっさいはやはり、大学においても、学問の方法をおしえるよりも、学問の成果をおしえるほうに熱心である。
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2009年8月9日日曜日

講義の消滅

昔は大学では基本的に”講義”と呼ばれていたが、最近は高校までと同様に”授業”と呼ばれています。”講義の授業回数”なんて表現も見られます。
Wikipediaを見ると、
「講義(こうぎ、lecture)は、大学などの高等教育機関での教育の形態の1つ。(中略)授業が、教師と生徒の共同での学習活動で、質疑応答や討議、グループワーク、自習など、様々な形態が学習課題に対応して、適宜用いられるのに対して、講義は、教師が自分が作成してきた講義ノートを読み上げるという形で行われる。」
と言うことの様です。

教授の考え方を説き聞かせる”講義”があったのがこれまでの大学でしたが、確立された学問と言うか、技能を教え授ける場になったと言うことでしょう。「どれだけの能力が身についたか保証する教育」が大学に求められるようになっていることが、講義が消滅したことと対応しているかもしれません。